千葉健生病院1年目研修 その②輸血と点滴
輸血とは
今回は輸血と点滴についての研修です。
輸血と点滴の違いは内容物の違いだけでしょうか?
研修主任看護師より、まず、輸血について講義がありました。
輸血とは『血液成分を体内に入れる臓器移植の一つ。ヒト血液(同種の細胞)を入れることは臓器移植と同様の医療行為である』と輸血療法の原則に定義されています。
輸血は臓器移植と同等の医療行為と考えると、点滴とはかなり性質の違うものである事がわかりました。
輸血が実施されるまで、たくさんのチェックをします
輸血は血液型が合っていれば可能というわけではありません。
患者さんの血液と輸血血液の拒否反応がないか確かめるクロスマッチ検査を施行し、安全性を確認します。
患者さんに実施される前に医師・看護師・検査技師等たくさんの職員が携わり、その都度確認作業がされ、患者さんのところに輸血血液が届けられるのです。
臓器移植と同等であるので、輸血をされた患者さんの身体には治療とはいえある種異質なものであると考えられます。
なので、副作用が出る可能性があり、輸血中の観察はとても重要です。
特に開始5分間は患者さんのそばを離れず観察することが必須です。
点滴と輸液ポンプ
次は点滴と輸液ポンプの使用方法です。
実際の点滴パックを使い、点滴の手技を行いました。
輸液ポンプは機械を使って定量を時間通りに点滴することが出来ます。
機械のセットは点滴ラインの滴下数をきちんとそろえる事、アラームが鳴った時の対処法など機械の取り扱い方法を学びました。
今回の研修は
仕事が始まって1ヶ月、千葉健生病院の新人看護師3人に話を聞いてみました。
「日々の仕事はいっぱいいっぱいです。」と言っていたけれど彼女たちの表情は明るかったです。
実技中も声をかけ合ったり、講師の話に積極的に質問したり、研修を自分の今後の仕事に繋げようという意欲が見れました。
講師との年齢差ギャップを冗談にできるような余裕とユーモアがある研修でした。
今年は新型コロナウィルス感染症の流行という医療界全体が経験した事のない現実に直面し、それでも患者さんに出来うる限りの医療を提供しようと全国の仲間が日々奮闘しています。
そんな真っ只中の医療界に飛び込んできてくれた新人看護師の皆さんは貴重な力なのです。
日々変わっていく現状、その中で私たちが担っている医療・ケアをしっかり見つめましょう。
そして一緒に頑張っていきましょう!
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