6月4日、高遠菜穂子さんをお招きし講演会を行いました。
医系学生のみなさんをはじめ、千葉大学の学生、さらには医療系を目指す高校生が参加してくれました。
高遠さんの講演内容は、今のイラクの現状からなぜISIL(イラクのイスラム国)が現れたのか、現地に行っている人だからこそのお話を伺うことができました。イラクでは、アメリカによる戦争、アメリカ軍による占領への住民の抵抗、海外のアルカイダの侵入、イラク政府による対立宗派の虐殺など暴力の連鎖が続いていました。話の中では、かなりショッキングな映像もありましたが、それもイラクの現実です。信じられないことに病院などの医療機関も空爆のターゲットにされてしまうことさえありました。
日本にいれば時々TVで取り上げられることがあっても、なかなか特集されることもなく、報道が無ければ「もう落ち着いているのかな?」くらいに思ってしまいます。しかし、高遠さんの伝えるイラクでは戦火が絶えていませんでした。
日本は「情報鎖国」だと言います。
・海外にはある24時間のニュース番組が日本にはないこと
・放送されるニュースの半分がエンタメやスポーツで国際報道が流れてもほんの少しで、事件の本質まで迫っていない
・インターネットの海外ニュースでも、翻訳される中で重要な部分が抜け落ちてしまう
などなど。TVやインターネットで情報があふれていると思っていても、外から見れば実はそうでないことを感じました。
第2部では、高遠さんとのトークセッション。
話題が尽きずあっという間の企画になりました。
企画した私たち職員も自分たちの置かれている「情報鎖国」について深く考えさせられました。
東京駅から職場まで60分、都心にも近い職場です。 アクセスはこちら
Copyright (C) CHIBA MIN-IREN All rights reserved.